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カテゴリ:日々のこと( 4 )


毎年この季節になると、このくだものを私は食べる。


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ライチー。レイシ(荔枝)とも。
ムクロジ科の常緑高木。中国の嶺南地方原産。
上品な甘さと香りから中国では古代より珍重され、楊貴妃が華南から都長安まで
早馬で運ばせた話が有名。(Wikipediaより)


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外皮はごつごつして、見かけは悪いのだけれど、剥くとこのように半透明の
白い丸い果肉が出てくる。
剥いているうちに果汁が滴り落ちるほど水気豊かな果物である。

私はこれが大好きで、季節になってスーパーなどで見かけると、必ず買って食べる。
皆さん、お召しあがりになられたことありますか?
味は…ふむ…なににも似ていない。
口に含んだときに一種独特の渋みがあるが、果肉に歯を立てると、
なんとも言えない甘味が広がる。
初めて口にした時は、その外見から違和感があるかもしれないけれど、
食べているうちに一種癖になるようなところがあって、つい剥いては食べ剥いては食べして
6、7個はあっという間に食べてしまう。

その香りといいみずみずしい甘さといい、いかにも中国原産らしいなあ、と思うような
果物だ。なにが中国らしい?って、ただなんとなく、だけれど。

これを冷凍して食べるとシャーベットのようでまた美味しいと、友が教えてくれた。

庭のどくだみを摘んできてガラスの器に挿したのと並べてみる。
梅雨の季節も、逆にその、緑したたる風情を楽しみたいと、いい色の深い緑の縞の布の
上に置いてみた。
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by eveningprimrose45 | 2014-06-25 13:21 | 日々のこと
梅雨前線が居座って、今日も東京は雨。

深夜12時。
窓の外では、地面を叩く大きな雨音がする。
くっついて建っている隣家の屋根の雨樋の一部が詰まっているようで、
そこから先に行けない水が、溢れてまっすぐ下に落ちるのだ。

昔は雨が降ると、地面を叩く雨音がこういうふうにうるさくしたものだ。
少女の頃、瓦を伝い落ちる雨が土の地面にぽしゃぽしゃと落ちてはね返り、
そこに小さな穴を穿つのを縁側に寝そべって見ているのが好きだった。
今のように、屋根のぐるりに樋を完全にまわし廻らせて、屋根に降る雨水を
一個所に集めて下水に流す、というふうになってからは、相当な吹き降りでもない限り、
二階のこの部屋にいて雨が地面にあたる音、というのはめったに聞かれなくなってしまった。

だからお隣の樋の詰まりは、実は私にはちっとも迷惑ではない。
…しかし。樋が詰まって、こういうふうに屋根の途中から滴り落ちるのは、
家の建物にとっては悪いのかな。それならば教えてさしあげねばなるまいが。

じょごじょごぴしゃぴしゃという雨音の奥で、珍しいことにこの2日間ほど
どこにいるのか、綺麗な蛙の鳴き声がする。
この近辺の川には鈴カエルがいて、夏の日没後など川べりの道を歩いていると
本当に鈴を振るような綺麗な声で鳴くのが聞かれるのだが、
今夜聞こえる蛙の声は、川ではなくもっと近く。我が家の庭の内ではないにしても
数軒の家々の近接して建ち並ぶこの界隈のどこかで鳴いているように思われる。
鈴蛙ほどの美声ではないけれど、何やらさみしさを誘うようなか細い綺麗な鳴き声である。

ああ、いいなあ………


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四畳半の部屋の内には、昨日の夜咲いた月下美人の花の匂いが、まだうっすら
残り香のようにどこかに漂っている。
月下美人は一夜花。もうとっくにしぼんでしまって、あれからもう一昼夜経つのだけれど、
そして花の終わった鉢はもう、外に出してあるのだけれど、
二輪の見事な白い花は、この部屋のどこかにその香を今も残すのである。


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妖艶な香りの大きな白い花を横においていると、何やら、自分が男になって…、
明治の頃の旦那衆の一人にでもなって、白い花と情を通じてでもいるかのような
そんな何やら艶っぽくも儚い夢を見ている気分になってくる……
わずかに残る花の香は、女の白い膚そのものから匂い立つ香りである……

一夜妻の残していったせつない香り…。

『さようなら。あなた…』

そんな優しい声も耳に残る気がする…。



さて。もう休むとするかな。

明日から。また。
ここで記事を書いていこう…。
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by eveningprimrose45 | 2014-06-12 01:21 | 日々のこと
連載短編小説のご紹介。
私のではありません。念のため。


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URLはこちら。
http://www.gei-shin.co.jp/comunity/27/

すみませんが、直接飛べないようなので、コピーペーストしてお入りくださいますよう
お願いいたします。


毎月27日に更新される予定です。

どうぞよろしく。
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by eveningprimrose45 | 2014-04-05 03:23 | 日々のこと
私のこのハンドルネーム『すずめ』の由来であるが、
娘が私をつかまえて「すずめ、すずめ!」というのだ。
それは、私がかつて、冬、こげ茶色のダウンパーカーをよく着ていたから。

私は真冬でも膝下丈のタイトスカートにナマ足である。ソックスは履くが。
上半身は、こげ茶色のたっぷり大きいダウンパーカーで、
そこから細い足が2本、寒そうに出ているのが、雀そっくりなのだという。

娘はその頃我が家から歩いて10分ほどのところにアパートを借りて住んでいた。
そこにのちに夫となる男の子が訪ねてくる。
買い物などに行ったり、駅前を歩いていると、二人にときどきぱったり出くわすことがある…
眼鏡をかけていてもド近視の私はなかなか気付かないが、視力2.0近い娘は
遠くからでもすでに私を見つけている。
そして、私がようやく気付いて「ああ!」という時には、娘はもう
こちらに歩いてきながら笑い転げているのである。
会うなり、「すずめ!」と言ってまた笑う。
私よりはるかに背の高い娘は、ときには「すずめ!」といいながら私の頭を
撫でてくれることさえある。
彼は、わけのわからないままに、そばでやはり笑っている。

この土の人形は、その彼が(今では我が家のお婿さん)、その頃、旅に出た時
「お母さんに」と言って土産に買ってきてくれた素焼きのすずめ人形である。
すずめの人形、というのもおかしいが。
断じてこれは、タヌキではないのである!(笑)





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by eveningprimrose45 | 2014-04-04 23:55 | 日々のこと